ロシア旅行(44)

※ロシア旅行(44)<六日目>-2004.10.1-

いよいよ待望の宮殿内へと入って行く。 1Fで、コート
や手荷物を預ける。 靴にビニールカバーを付けなけ
ればならない。 歩きにくいが、仕方ない。

2Fの階段を上がって行く。 左右の壁面に、中国や
日本製の陶磁器の壺が置かれ、皿が埋め込まれて
いる。 これらの陶磁器製品は、18世紀当時のロシ
アにとって、超貴重品だったらしい。 天井には、素敵
な絵画がはめ込まれている。

さて、大ホールに入ると、あっと、息を呑む。 いや
はや、声も出ないくらいの素晴らしさである。 壁面、
天井、床、どれ一つとっても、説明しようもない位、豪
華である。

13対の窓と鏡で、輝くばかりに明るい。 当時からす
れば、桁外れな広さも、惜しげもなく大量に使われて
いる金箔も、驚くに足るものだが、真に当時の人々の
度肝を抜いたのは、「巨大な窓」が幾つも並んでいる
ことだった。 当時ガラスは貴重品だったからである。
しかも、北国の気候では、暖かい空気を大事にして、
窓は小さなものを、数は控え目に作るのが常識だっ
た。

設計者ラストレッリはその慣習を破り、大きな窓を僅
かなすき間を残して沢山設け、その隙間に金箔の縁
をはめた鏡を取り付けた。 鏡のあちこちには、蝋燭
が立てられるようになっていて、鏡に蝋燭の灯が揺ら
めくさまは、無限空間を幻想させたという。

この大ホールは、鏡の間、又は舞踏の間とも呼ばれ、
例の大黒屋光太夫がエカテリーナ女帝に謁見し、帰
国の許可を得た場所である。

立ち去りがたい思いで、暫く佇んでいたが、グループ
の姿がみえなくなり、慌てて、次の間へと移って行く。

エカテリーナ宮殿に入る、1F

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階段を上り2Fへ

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壁面には中国や日本の陶器が

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天井には絵画が

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